基礎工事の施工はどのような基準に基づきおこなわれますか?

ハウスメーカーも含め、殆どの場合で日本建築学会が発刊する「建築工事標準仕様書」のJASS-3、4、5に基づき施工されます。(ただし設計図面に特記事項がある場合は特記が優先されます。)

コンクリート強度Fcとは何ですか?

設計基準強度と呼ばれるコンクリートの圧縮強度です。構造計算をおこなう際にこの値のコンクリートの圧縮強度があるものとして設計され、生コンを打設した日から28日後にこの強度が確保されていなければなりません。

生コンはどのくらいで固まりますか?

100%の強度が保証できるのは28日後です。また型枠を取り外せる程度であれば、壁・床などの部材によりそれぞれ必要な強度が決められています。

生コンに水を入れて柔らかくしても良いですか?

生コンに配合計画以上の水を入れると極端に強度が低下するためNGです。流動化剤や減水剤を使用してスランプを回復しましょう。

コンクリートを打設したあとの型枠の取り外しは、どの位の期間を置きますか?

一般的に普通セメントの場合では夏場で5日、冬場で7日置きます。ただしこの期間が「型枠存置期間」で管理しているのか「湿潤養生期間」で管理しているのかによって変わりますので、設計者または監督員に確認が必要です。

砕石の締固め(転圧)はどのような基準で施工しますか?

締固めは①最大撒出厚・②最適機械・③最適含水比の三つの要素に基づき施工されます。

遣り方(丁張)は必要ですか?

施工者および管理者がいつでも容易に確認できるため、弊社では遣り方設置を標準仕様としています。もちろん狭小地などで遣り方の設置できない場合もあります。

べた基礎の防湿シートが破れているのですが大丈夫ですか?

防蟻機能のあるシートは別ですが、見た目は悪いですが破れていても特に問題ありません。べた基礎の場合はコンクリートの厚みだけで防湿効果が得られるため防湿シートは必要ありません。しかし、生コンを打設するまでの降雨による地業面への影響を防止できることから敷くことが多いです。

溶接鉄筋と現場組鉄筋とでは、どちらが良いですか?

基礎の間取りにもよりますが、弊社では現場組鉄筋を標準としています。木造住宅のような間仕切りの多い基礎は、溶接鉄筋だと鉄筋が煩雑で密になりすぎる場合があるからです。

保証の問題があるので指定業者でなければならないと工務店に言われました。

大手ハウスメーカーの中には、メーカーの実施する講習修了者である必要がありますが、一般の公務店の場合、自社講習制度を設けているところは殆どありません。また弊社による施工では、第三者(東証マザーズ上場株式会社GIR)による基礎工事保証が適用されます。

鉄筋が錆びているようなのですが、どの程度までなら問題ないですか?

赤サビの粉程度で、ウエスで拭き取れるようであれば問題ありません。表面が赤褐色でザラザラと砂のような状態の場合は使用不可です。通常の工期ではここまで施工中に錆が進行することはありません。

生コンの締固めはどのようにおこないますか?

建築工事標準仕様書によると、棒型振動機、型枠振動機または突き棒とあり、一般的に棒型振動機(バイブレーター)を使用します。突き棒はジャンカの防止程度の効果で、十分な締め固めをするには不向きと言えます。

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